
大雪である。きのうの夕刻の地吹雪のような天候もすさまじかったが、今朝は量を伴って降っている。地震も津波も豪雨も豪雪も自然災害という意味では何ら変わりなく人々に忍耐を強いるものである。現に雪による死者や事故は全国的に相当数発生している。くれぐれもお気をつけてお過ごしいただきたい。
まったく外をながめれば視界不良で少し先もみえない状態になってきた。まるでいまの日本のようだ。ことしは色々な諸問題が顕在化する、しかも大きなエネルギーを伴ってと年頭の「壬辰」の年回りの項で書いたが、まだ今年に入って1カ月しか経っていないのに、これほど様々顔を出すとは少々驚きである。
もちろん、問題が表面化するということだから事前にその兆候はみえており、専門家などはよくよくご存知のことなのであろうが、最近はあまり世の中のことに詳しくない私のような暮らしをしている人間にとっては”へぇ~そうなんだ”とびっくりさせられる。
まずは、電気料金が大幅に値上げされるという。これも原発事故以来よくよく考えればいずれこうなるだろうとの想像は出来るのだが、実際にいつからどれくらい上がるとなると、たちまち反対や批判があがる。東電管内だけとたかをくくっている人は、よほどおめでたいと言わざるを得ない。他の電力会社も火力依存によるコストの悪化は似たり寄ったりである。
消費税はいよいよ上がるらしい。となるとまた批判である。年金も医療も支出を抑えないことには、増税だけでしのげるわけがないのだが、いまの日本人にその気はないらしい。さらには増税連発かという試算が明るみになると、反対の声はにわかに大きくなる。何十年か後には人口が4割減って、高齢化率も恐ろしい数字になるそうだ。
さらに昨年の貿易収支は年間を通じて赤字に転落したそうだ。貿易で稼ぐ時代は終わって、これから企業収益や雇用は厳しくなるばかりだろう。介護で雇用を維持しようなどといっているようだが、バリバリ稼がなければいけない若者が、そういう職場に多く吸収されるとすれば、この国に活力が産まれるはずがない。
こうした問題の顕在化は他人事のように考えられがちだが、ふと足元を振り返ると人間の身体も同じである。病気と診断される前にいろいろな兆候が必ずあるのだが、そこでしっかりとした対処を怠ってしまい、いざというときはなかなか難しい状態になってしまう。授かった健康に過度に依存して、無理を強いる。仮に悪癖に気付いても長年の習慣だからと変えられない。いまの日本と何ら変わりない。
共通の打開策としては、ひとつ環境を変えて国外に打って出るしかなさそうだ。ちょっと外は吹雪だが、身体に賦活力を与えるにはちょうどよいかもしれない。そういえばきのう雪で狭くなった歩道ですれ違った小学校低学年の少年がツルッと滑って転んだのが、何もなかったかのようにフワっと立ち上がった。この柔らかさ。気にしなさ。とてもいいものをみさせてもらった。
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